家族みんながハッピーに過ごすことが幸せなワンライフ・ニャンライフに|林美彩

chicoどうぶつ診療所 林美彩

Q.林先生の現在のお仕事を教えて下さい。

ドイツの自然療法や鍼灸などの代替療法専門の往診と、カウンセリング(電話、メール、オンライン)を行っています。

Q. 今回「獣医師が考案した長生き猫ごはん」を発売されましたが、どのようなきっかけで本書を出版されましたか?

昨年12月に『獣医師が考案した長生き犬ごはん』を出版させていただいたあと、「猫バージョンは出さないんですか?』というお問い合わせを多くいただき、ワンちゃんも猫ちゃんも、日々の食事が体を作っているということに違いはないので、何か猫ちゃんのお食事でもお役に立てるご提案が出来ればと思い、長生き犬ごはんの時と同じメンバーで作り上げました。

Q.市販フードと手作りご飯違い、手作りご飯をお勧めする理由をお聞かせください。

市販フードはあくまでも「出来合い」のものなので、与えやすいというメリットがある反面、新鮮な栄養をとったり、アレルギーがある子の場合には、その子に合ったフードを探すことも難しかったりします。
手作り食の場合には、作る手間という点でご負担になってしまいますが、その子にあったオーダーメイドの新鮮なお食事を与えられるという点がお勧めです。どちらが良い悪いではなく、各ご家庭のご愛猫のお体に合ったものを与えてあげるというのが重要と考えています。

Q.今回の著書を製作する上で、大変だった事などエピソードをお聞かせ下さい。

犬と違い、猫は食事に対してとても神経質というか、好き嫌いがはっきりしているので、作ったものを出したらすぐに食べてくれるということはあまりありません。
実際、私の愛猫たちも、問題なく食べてくれる子もいれば、警戒してほとんど食べてくれない子もいます。そのため、レシピをすぐにお試しいただいても食べてくれない!という大前提を、如何に飼い主さんたちにご理解いただきつつ、少しずつ取り組んでもらえる工夫を組み込まねば…という部分が苦労しました。
そのため、書籍には、少しずつ手作り食に慣れてもらうための『ホップステップジャンプ』理論や、それでも食べてくれない子のために、トッピングやおやつとして安心してお使いいただける市販品のご紹介も掲載させていただきました。

Q. 最後に、飼育者の方々に向けて、ペットのお食事についてアドバイスをお願いします!

人間同様、犬猫さんの体も、毎日のお食事で作られています。私たちも毎回の食事の栄養バランスを細かく計算したりしなくても、ある程度のバランスがとれた食事をとることで健康が保たれているように、犬猫さんたちも一食毎の栄養バランスに着目せず、長いスパンで見てある程度のバランスがとれていれば、穏やかに過ごせると考えています。
家族みんながハッピーに過ごしていただくことが、彼らにとってもとても幸せなワンライフ・ニャンライフに繋がると思います。
お食事は毎日のことなので、意気込みすぎて息切れしてしまっては元も子もありません。肩の力を抜いて、無理のない範囲で少しずつ取り組んで見てください!!

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■プロフィール
chicoどうぶつ診療所 林美彩

毎日の食べるもので体が作られていくという両親の教えのもと、学生時代に飼っていた愛犬・茜を迎えたことをきっかけに、手作り食を学ぶ。大学卒業後は、代替療法・西洋医学両方の動物病院の勤務、サプリメント会社での相談応対に従事。 西洋医学と代替療法の良いとこどりをした治療、病気にならない体作り、家庭でできるケアを広めるため、2018年3月に往診専門動物病院「chicoどうぶつ診療所」を開院。現在、全国より数々の相談を受けている。獣医保健ソーシャルワーク協会所属。

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