【レポート】小学生を対象に犬を通じた体験授業「こども笑顔のラインプロジェクト」

小学生を対象に実施されている犬を通じた体験授業「こども笑顔のラインプロジェクト」は、文部科学省と環境省が後援している「人と犬が共に学び合う」実践型の教育プログラムです。
今回は、大田区立中萩中小学校で開催された授業を見学させて頂きました。

こども笑顔のラインプロジェクトとは

こども笑顔のラインプロジェクトは、一般社団法人マナーニが企画、実施している犬との触れ合いを通じた「動物介在学習プログラム」で、いじめ問題や自殺、孤独やストレスなど子供をとりまく問題に対し、心のケアや学びの場として取り組むことに加え、動物虐待や飼育放棄などのペットを取り巻く環境改善を活動の目的としています。
2014年から全国の小学校を対象に行われており、2014年の開始以来、のべ122校8,168名(2024年3月21日時点)の児童が参加しています。

動物介在学習プログラムとは

動物介在学習プログラムは、東京学芸大学と3年間の共同研究で開発された独自のプログラムであり、日本で唯一、道徳科としての学習指導案をもつプログラムです。

体験授業の様子

授業を始める前に、犬に恐怖心をもった児童は白い帽子、アレルギーを持つ児童は赤い帽子をかぶって参加します。

授業は9つの内容で構成されており、犬の世界を知ることから始まります。

・大きさ比較
人の手の模型を使い、人と犬の大きさを比較して相手の立場になることを体感します。

・感情
犬の表情の写真を使って、犬にも喜怒哀楽の感情があることを学びます。

・寿命・時間
一般的な時計と6倍速の時計を使い、寿命の短さと命の尊さを実感します。
児童たちは真剣な表情で話を聞いていました。

その後、犬の自己紹介を行ってからグループに分かれてふれあい体験をします。

・自己紹介
犬の名前、年齢、犬種を紹介し、最後に特技を披露します。
恐怖心を持つ児童に配慮し、大きさや毛の長さが異なる犬種が参加しています。
私も幼い頃、小型犬は触れたけど中型犬以上は怖くて触れなかったことを思い出しました。

グループに分かれて挨拶
1チーム5人に分かれて犬とふれあいます。
犬が近くに来ると児童は自然と笑顔に。

・観察
犬の目や耳、指の数などを観察します。


児童は、近くで犬を見ることで人と犬の共通点と相違点を学びます。

・一緒に遊ぶ
犬と仲良くなる方法を考え、一緒に遊ぶ時間を過ごします。

・心音を聞く
心音拡声器を使用して、人と犬の心音を聞き比べて命があることを実感します。

・まとめ
授業の締めくくりには、なぜ犬と仲良くなれたのかを発表し合います。

プログラム終了後は、児童に「犬はかせブック」を配布し、学んだことを振り返る機会を提供しており、8割の児童が家族と犬について会話をするそうです。

プログラム終了後は、犬のケアも徹底して行っていました。事前に犬について学ぶ時間や自己紹介などを行う事ことで、児童は犬に対して優しく接することができ、犬にとっても児童と触れ合うことがしつけになっているそうです。

最後に、代表理事の内田さんに今後の目標を伺いました。

内田さん「将来的には、先生が学校に犬を連れてきたり、犬が常駐するカウンセリングルームを設けることで、人と動物との関わりをもっと増やしていきたいです

まとめ

近年、学校での動物飼育が減少し、犬の飼育頭数も減っていることから、子供たちが犬とふれあう機会が少なくなっています。
本プロジェクトは、「命」の大切さだけではなく、犬との「絆」も学べる内容であり、動物と共生する社会の実現に欠かせないプロジェクトだと実感しました。今後、活動が全国各地に広がっていくことを願っております。

プロジェクトの詳細は、一般社団法人マナーニの公式サイトをご覧ください。

本プロジェクトは、2018年よりマース ジャパン リミテッドが協賛しており、これまでに同社の従業員も授業のサポートを行っています。


執筆:上森

 

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