高額保険金お支払い事例と診療「犬の橈尺骨骨折」を獣医師が解説:ペット保険「PS保険」調べ

ペット保険の「PS保険」を提供する少額短期保険会社のペットメディカルサポート株式会社(本社:東京都港区赤坂、代表取締役社長:米満 明仁、以下『ペットメディカルサポート』)は、当社ペット保険「PS保険」が、2020年11月にお支払いしました高額保険金事例についてお知らせします。
また、その中から「犬の橈尺骨(とうしゃくこつ)骨折」の診療について、「電話どうぶつ病院Anicli24」の院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

■2020年11月度 月間高額保険金お支払い事例

2020年11月度の高額保険金お支払い事例をご紹介します。

事例 種類 病気・ケガの種類 お支払い金額
1 中型犬 肝障害の疑い、上皮腫疑い、皮膚疾患等 ¥439,700
2 小型犬 糖尿病、膵炎、腎臓病、アジソン病等 ¥410,000
3 小型犬 左橈尺骨骨折 ¥396,500
4 直腸腫瘤・リンパ腫 ¥394,600
5 大型犬 異物誤飲等 ¥384,700

※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しております。

※個別の契約に関してはお答えできません。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。
※2020年11月1日~2020年11月30日に保険金支払手続きを行った事案。

一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

■平均的な保険金お支払い事例

 
保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的なお支払い事例としてペットの歯周病の診療をご紹介します。
歯周病の事例
 
事例 種類 病気・ケガの種類 お支払い金額
1 小型犬 歯周病 ¥38,800

■高額診療「犬の橈尺骨骨折」を獣医師が解説
2020年11月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の橈尺骨骨折」の診療内容について、当サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

橈尺骨骨折とは、どんな傷病なのか
橈尺骨骨折と言いますが、「橈尺骨」という名前の骨があるのではなく、「橈骨(とうこつ)」と「尺骨(しゃっこつ)」という2本の骨がどちらも骨折している状態を表します。

橈骨も尺骨も前肢の骨で、肘から手首をつなぐ細長い形をしています。この場所を骨折すると、強い痛み、腫れ、熱感などが起こり、前肢を挙上して地面に着かないという症状が見られます。

橈尺骨骨折の好発犬種(その病気にかかりやすい犬種)は、トイ・プードル、チワワ、ミニチュア・ピンシャー、ヨークシャー・テリア、ポメラニアンなどのトイ犬種です。

事例の犬の橈尺骨骨折の通院日数、入院日数、手術回数について

種別 小型犬
傷病名 橈尺骨骨折(左前足)
通院日数 4日
入院日数 11日
手術回数 2回

※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポートが補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

犬の橈尺骨骨折の診療内容
※下記の診察内容は、犬の橈尺骨骨折の一般的な診療内容についての記述になり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

検査
・問診、視診、触診
飼い主さんに症状が始まった時期やきっかけ、日常生活での様子、既往歴の有無、薬の投与歴などの問診を行います。また、患肢(けがをしてる肢)の体重のかけ方、腫れ、熱感、痛みの度合いなどを観察します。

・画像検査
骨折が疑われたら、レントゲン検査を行います。

治療法
外科治療が第一選択ですが、場合によっては保存療法を行うこともあります。

・保存療法
手術を行わず、ギプス固定で骨癒合を試みます。しかし、癒合不全を起こすリスクが高いため、通常は選択されません。

・外科治療
主な方法として、プレートを骨折部位にあて、スクリューで固定する方法や、外側から創外固定器を用いて骨折を整復する方法があります。

なお、外科治療は全身麻酔下で行うため、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行います。

予後
通常、術後1週間程度は入院が必要であり、その後も骨癒合の状態や術創の確認のため、数か月の間は定期的な通院が必要です。自宅で愛犬を安静にすることが難しい場合、入院期間が長くなることもあります。

また、トイ種の橈尺骨骨折では外科手術を行っても骨癒合がうまくいかず、場合によっては再手術が必要になることもあります。

まとめ
橈尺骨骨折は、犬の骨折の中でも珍しくない疾患であり、かかりやすい犬種は存在するものの、どの犬種でも起こるおそれがあります。ほとんどのケースで外科手術が必要になり、診療費は高額です。しかし、適切な治療を受ければ、日常生活を楽しめるようになります。

参考:PR TIMES

執筆:equall編集部

 

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