近年犬服の人気が高まっています。今回は犬服の種類(スタイル)と役割や機能性に注目し、犬服の歴史と進化についてご紹介します。愛犬のファッションがどのようにして現代の多様なスタイルに進化したのか、その背景にあるストーリーを紐解いていきます。
犬服の歴史と進化
昔の犬服の目的と用途
犬服の歴史をみると、起源は定かではありませんが、欧州の王族が飼育していたペットに豪華な飾りを着用させていた絵画などはあり、そこから日本に渡ってきたのかもしれません。
現在はファッションとして着用されることが多いですが、元々は犬を保護するため、または特定の職務を果たすために用いられていました。
例えば、警察犬や救助犬、狩猟犬には機能性を重視した衣服が(装備)が使用され、犬の安全と快適性を最優先に考えた実用的なデザインが多くみられました。
ファッションとしての発展
時間が経つにつれて、犬服は実用品からファッションアイテムへと変化していきました。
デザイナーたちは愛犬の個性や飼い主のセンスを反映するためのスタイリッシュな服を創り出し、それにより犬服は新たな文化しての地位を確立しました。
そしてこの変化は、犬と人間との関係がより深いものになる「家族化」よってより顕著になってきています。
犬服の種類
普段使いの服
日常生活で愛犬が快適に着用できるシンプルで機能的な服は非常に人気があります。これらの服は動きやすさ、快適さを考慮して設計されており、愛犬が日々のお散歩などの活動を楽しむのに適しています。
ハンドメイド服
犬用の服を自身で作るハンドメイド服も増えています。制作するために必要な型紙(パターン)もインターネットや雑誌を通して入手することができ、人の服よりも縫製が簡単のため、未経験の方でも制作ができるようになっています。
また既製品の犬服をリメイク・カスタマイズすることも、楽しく個性的なファッションを作り出す方法の一つです。アイロンプリント、刺繍、ビーズやリボンの追加など、さまざまな方法で制作することができます。
ハンドメイドで作られた服は、自身の愛犬に着用させるだけではなく、Creema(クリーマ)やminne(ミンネ)といったハンドメイドマーケットやペットイベントで販売をする方もいます。
ペアルック・お揃い・リンクコーデ
飼い主と同じデザインの犬服を提供する会社も増えており、ペアルック・お揃い・リンクコーデといった名称でトレンドになってきています。
お揃いの洋服で気分も上がり、絆もより深まるでしょう。
特別なイベント用の服
誕生日パーティー、ハロウィンなどの特別なイベント用にデザインされた華やかな衣装も人気があります。これらの服は通常、派手な色使い、複雑なデザイン、装飾的な要素を取り入れており、愛犬をその場のスターに変えることができます。
機能的な服
気候や環境に合わせた機能的な服も重要なカテゴリーです。防寒着、防水着、UVカット服など、特定の環境や天候条件下で愛犬を保護するための服があります。これらは愛犬の健康と快適性を守るために重要な役割を果たします。
犬服選びのポイント
サイズとフィット感
適切なサイズの選択は、犬服を選ぶ上で最も重要な要素です。サイズが合わない服は犬に不快感や運動の制限を与え、時には健康上の問題を引き起こす可能性があります。正確な測定と、犬の体型に合ったデザインの選択が重要です。初めて買う方は店舗やイベントで試着を行い、サイズを測った上で通販サイトを利用するのがおすすめです。
素材と快適性
素材選びも重要です。通気性、柔らかさ、肌触りの良さなど、犬の快適性に直接影響する要素を考慮する必要があります。また、アレルギーのある犬には、特定の素材を避けることも大切です。
洗濯とお手入れのしやすさ
犬服は頻繁に汚れるため、洗濯しやすい素材を選ぶことが望ましいです。また、色落ちや型崩れをしない耐久性のある素材を選ぶことも重要です。
犬服の健康と安全性への影響
肌への影響とアレルギー対策
犬服は直接肌に触れるため、素材選びは特に慎重に行う必要があります。化学繊維に敏感な犬やアレルギー体質の犬には、特に注意が必要です。また、過度な摩擦や圧迫を避けるために、適切なフィット感を確保することも重要です。
運動の自由度と安全性の確保
犬服を着せる際は、犬が自由に動けることを確認することが大切です。特に、走る、ジャンプする、寝るなどの日常的な動作を妨げないデザインを選ぶことが重要です。また、服が引っかかることによる事故を防ぐために、適切な長さとフィット感を確保することが必要です。また犬服にも男の子用と女の子用があるので購入する際は注意しましょう。
SNSの普及による影響
犬服は、InstagramやTwitterといったSNSの普及も利用者増加の一つの要因といえます。Instagramで「#犬服」「#ドッグウェア」等で検索すると多くの投稿で溢れています。
#犬服 140万投稿
#ドッグウェア 37.6万投稿
#犬服ハンドメイド 34.3万投稿
※2023.12時点
記念日やお出かけの際は、愛犬の写真や動画を撮影してSNSへ投稿することで、飼い主との絆が深まるだけでなく、思い出として記録しておくことができます。
犬服利用者数
博報堂生活総合研究所の調査によると、多くの方が犬服を着用していることが分かります。
首都圏・阪神圏の生活者1,093名と散歩中の愛犬1,226匹のドッグウェア着用率は42%と、地域性があるかもしれませんが、多くの飼い主が着用させていることが分かります。
・阪神圏(38%)に比べて、「人づきあいは面倒くさいと思う」など対人関係が希薄な首都圏(44%)で高いドッグウェア着用率
・特に、首都圏の女性が連れていた小型犬では5割を超える(56%)高い着用率
また大型犬よりも小型犬の方が着用させている方が多いようです。
参照元:博報堂生活総合研究所「ドッグウェア 着用実態 観察定量調査」
犬服ブランド・ドッグウェアブランド
犬服を購入する時、どこで変えば良いのか悩みますよね。そんな時は予算やブランド、目的などを考慮して選ぶようにしましょう。
EDWIN
デニムなどで有名なEDWINのペット服を展開しています。
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ANNASUI
女性に人気のブランド「アナスイ」のペット服。人の服と同じで可愛い洋服が並びます。
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AVIREX(アヴィレックス)
飼い主と一緒にコーディネートも楽しめるペットウェアを展開。
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Arnold Palmer(アーノルドパーマー)
傘のロゴで人気のアーノルドパーマー。ペット服と一緒にポロシャツを着てリンクコーデを楽しむのも良いですね。
as know as de wan(アズノゥアズ)
「as know as」は女性に人気のブランドでおしゃれな犬服を展開。飼い主とのリンクファッションもポイント!
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スクウェア・エニックスのペットグッズブランド「SQEX PETs」
スクウェア・エニックスの人気タイトル「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」、 ディズニーとの共演によって生まれた「キングダム ハーツ」の3シリーズにおいてペットグッズブランドを展開。
海外ブランドや最新のドッグファッションについてはこちらの記事をご覧ください
犬服をお得な価格で購入したい方
お手頃な価格で購入したいという方は、通販モールでのお買い物がおすすめです。各サイトでは様々な犬服がロープライスでお買い求めいただけます。
Yahoo!ショッピングで犬服を見る >ペット用品の通販サイトについてはこちらの記事で解説しています
まとめと今後のトレンド
ペットの家族化の影響により、犬服の市場は、今後も成長し続けると予想されます。技術の進歩により、より高機能で快適な素材が開発され、愛犬のさまざまなニーズに応える製品が増えるでしょう。また、持続可能な素材やエコフレンドリーな製造方法への関心の高まりも、犬服のトレンドに影響を与える可能性があります。
犬用の服は、愛犬の健康と快適性を守る役割もあり、適切な犬服の選び方、お手入れの方法を学ぶことで、愛犬の生活をより豊かなものにすることができます。今後の犬服のトレンドにも注目し、愛犬との生活を楽しんでいきましょう。
執筆:equall編集部
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