犬が吠えない留守番できるコツ!

犬が吠えないで留守番できるコツ!飼い主さんも安心してお出かけするには

「留守番中にお宅の犬がずっと吠えていた」と近所の人に言われて驚いたり、家に近づくにつれ愛犬の吠える声が響き渡っていたりと、留守番中に犬が吠えることに悩む飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

とはいえ飼い主さんも、いつも犬と一緒にいるわけにもいきません。留守番中でも犬が吠えず、静かに過ごすための対策やコツをお伝えします。

なぜ犬が留守番中吠えてしまうのか

犬は本来群れで生活する生き物です。そのため群れのリーダーや仲間である飼い主さんや家族が自分を置いてどこかに行ってしまうことは、犬にとって大変不自然な状態になります。独りになることで不安がつのり、呼び戻すために吠えることがあります。また何もすることがなく、退屈しのぎで吠えてしまうこともあります。

保護犬など、過去に飼い主さんに捨てられた経験のある犬や、飼い主さんといつも一緒に寝ているなど、べったりした関係を持つ犬にも留守番中に吠えることがあります。

重症のときはまず受診を飼い主さんと離れることが苦痛で、吠えるだけでなく家の中をぐちゃぐちゃにしたり、粗相をしたりしている場合や、足の先などを血が出るまで舐め続けたり、下痢や嘔吐をしたりと体調を崩す場合は分離不安症と呼ぶことがあります。体調を崩してしまうような重症の場合は、動物病院を受診しましょう

犬が留守番する環境を整える

特に重症ではなく、飼い主さんのしつけや練習で改善できそうならまずは犬が過ごす環境を整えてあげましょう。

クレートやサークルを置く

「独りぼっちなのに閉じ込めてかわいそう」と思うかもしれません。しかし犬は野生のころ、狭い巣穴で寝ていました。その習性は残っているため、狭い空間であるクレートがあることは気持ちが落ち着いてむしろ快適です。サークルの中にトイレを置き、寝床としてクレートがあるのが理想です。スペースが限られていてサークルが置けない場合は、ゲートで区切ることも有効です。

自由にしていると、電気コードを噛んだり、いたずらをして誤飲・誤嚥をしたりする危険性もあります。いままで犬を自由にしていた方はまずはサークルやクレートを用意しましょう。閉じ込めるのではなく、犬が安全に、自由に過ごせるスペースを作ってあげると考えます。

暑さ寒さを確認

留守番中に熱中症になったり、体が冷えすぎたりしないように、エアコン、クールマットなどをうまく使いましょう。エアコンの風が直撃していた、窓から隙間風が入っていたなど不快で吠えることもあるので、快適に過ごせるように確認してあげましょう。

ラジオやテレビをかけておく

留守中の気持ちがまぎれるので、ラジオやテレビをかけておきます。飼い主さんと過ごしているときにいつもかかっているラジオや音楽があれば、そのまま流しておきましょう。

吠えないで待つコツ

犬は知能が高く、飼い主さんの動作をいつも見つめていますし、話も聞いています。飼い主さんが着替えたり、バッグを手にしたり、「留守番」と話しているのを聞くだけで、落ち着きをなくす犬もいます。逆に知能が高い分、「飼い主さんは必ず戻ってくる」ことを教えれば理解してくれます。

出かけるときの動作をして、すぐ戻る
「飼い主さんが鏡の前に立つと出かける」「窓をチェックし始めると出かける」と外出前の飼い主さんの行動を覚えている場合があります。そこで出かけないときに、あえて出かける動作をしてみます。さらに出かけてもすぐ戻ると効果的です。

これを繰り返すことで飼い主さんは出かける動作をしてもちゃんと戻ってくる、とわかってきます。このとき犬が吠えているときにドアを開けると「吠えたから戻ってきた」と覚えてしまうので気を付けください。

ゴメンね!待っていてね!などと声をかけない
「お出かけしてゴメンね!」「行ってくるね、待っていてね、いい子でね」など声をかけてしまうと「飼い主さんが出かけてしまう」と犬はますます心配になります。普段と同じように接して、知らんふりおきましょう。

家族で態度を一貫させること
お母さんはちゃんと知らんふりしているけれど、お父さんはゴメンねと言ってしまう、と家族で態度がバラバラだと犬が混乱してしまいます。家族全員で話し合って、一貫した態度をとるようにしましょう。難しいときは行動学にくわしい獣医師などに、家族全員で説明を受けるのがおすすめです。

留守番前はたっぷりの運動を
家に帰ったら犬が疲れて横になるくらい、たっぷり運動をして遊んであげましょう。吠えずに眠って待てるようになりますし、ストレスも解消できます。

おもちゃのコングを使う
中におやつやフードを詰められる、ゴム製のコングというおもちゃを使うのもいい方法です。どこに転がるか予測がつかないので、犬は転がしたり落としてみたりと中のフードを食べようと夢中になります。そのうち疲れて寝てしまいます。

コングの大きさは、サイズがあります。犬が誤嚥しないように、体に合ったサイズを選んでください。ぬいぐるみや小さなおもちゃも誤嚥の危険があるので、留守番のときは与えないようにしましょう。

帰ってきたあともすぐに犬をかまわない
出かける前と同じように、帰宅してすぐ「ごめんね、待ったでしょ」「いい子だったね」などとかまうのはやめましょう。飼い主さんの帰宅時、ほとんどの犬は興奮状態です。落ち着くのを待ってから、犬のそばに行きます。

また留守中に排せつの失敗をしている場合は、あとから注意しても効果がないので怒らず黙って片づけましょう。

普段からよく遊び、コマンド練習をする
普段から犬とよく遊び、オテやオスワリ、マテなど基本のコマンド練習を毎日します。出かける前だけ遊んでいると、出かける前の出来事として覚えてしまう危険性もあります。休日はドッグランに出かけるなど、たくさん触れ合うことも必要です。

泊まりではペットホテルや動物病院に預ける
出張や旅行で家を空けるときは、トラブル予防のため1匹で留守番させず、ペットホテルや動物病院に預けるようにしましょう。

まとめ

留守番に犬が吠えていると思うと、飼い主さんも落ち着いて出かけることができず、仕事中も心配になってしまいます。近所から苦情が来ると、ますます辛くなってしまうでしょう。犬自身も寂しく、ストレスが溜まってしまいます。留守中に吠えていることがわかったら、まずは犬に病気などがないか動物病院を受診します。

重症ではない場合は、次の5点のことを始めてみましょう。

  • 犬の過ごす環境を見直し、サークルやケージで犬のスペースを作る
  • 出かけても必ず帰ってくることを教える。
  • 出かけるときと帰ったときはやたらと声をかけない
  • 出かける前はたっぷり運動をする。
  • フード入りおもちゃを与える。

これだけでもかなり改善されます。なかなか治らない場合は、もう一度動物病院で相談することをおすすめします。

・参考サイト:ペット賃貸カンパニー

equall LIFEでは犬、猫が快適に暮らせる物件やお役立ち情報を紹介していますので、参考にしてみてください。

<執筆>
ペット賃貸カンパニー
https://pethome.jp/

 

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