ペット保険シェアNo.1(※1)のアニコム損害保険株式会社を子会社に持つアニコム ホールディングス株式会社(代表取締役 小森 伸昭、以下 アニコム)は、学習済モデルを用いてペットの顔写真から病気を予測する疾患予測システム(以下 当システム)とその疾患予測方法について、世界初(※2)となる特許(以下 本特許)を日本で取得しました(特許第6734457号)。
※1:シェアは、各社の2019年の契約件数から算出。(株)富士経済発行「2020年ペット関連市場マーケティング総覧」調査
※2:世界初…「動物の顔画像」と「その動物の撮影時から所定期間内の疾患罹患の有無」を教師データに利用して学習を行った学習済みモデルを用いて、動物の顔写真から病気を予測する疾患予測システムとその疾患予測方法。当社調べ
疾患予測特許により、「健康の自動運転」が一歩前進!
ペットの代表格である犬は、人間の約6倍のスピードで生きていると言われています。その分、病気についても早期発見・早期治療が重要です。しかし彼らは言葉を話せないため、飼い主が体調の変化に気づくのが遅れてしまうことが多々あります。そのため、どんな病気になる可能性があるのか・リスクが高いのかといったことを、あらかじめ飼い主が知っておき、病気の兆候に気づきやすくすることが重要です。
アニコムではこれまでも、ペット保険の請求データを分析した独自の疾患統計を用いるなどして、ペットの品種や年齢・性別などによってかかりやすい病気を公表し、飼い主に対する知識の普及・啓発を行うことで、『予防』に注力してまいりました。
本特許の発明は、AI(人工知能)技術を用いることで、ペットの顔写真のみから一定期間内に眼や耳、皮膚疾患といった病気にかかるか否かの予測ができるというものになります。
当システムの実績の一例としては、トイ・プードルの顔写真を用いて1年以内に眼科疾患を発症するか否かの予測を行ったところ、約70%の精度で疾患の有無を正しく回答することができております。
今後、こうした技術を活用することで、品種や年齢といった大枠での情報だけでなく、より細分化された、それぞれの個体に応じた病気のリスクも予測できることから、当社グループにおいては、本特許を活用し、新サービスの提供など従来以上にOne to Oneの『予防』の実現を目指してまいります。
参照:PRTIMES
執筆:equall編集部