前の飼い主さんの急逝によって居場所を失った猫たちを預かり、次の飼い主を見つける場としてSANCHACOを保護猫たちに解放しています。愛情をたくさん受けて育ち、人間に対する信頼を持つ猫たちですが、年を取っているという理由でなかなか譲渡に回らないことが課題となっていました。
世田谷区太子堂にある賃貸住宅とレンタル店舗・ワークスペースの複合施設「SANCHACO」を運営する合同会社シナモンチャイ(本社:東京都世田谷区、代表者 東大史)は、世田谷を中心に環境適応型住宅のプロデュース・建築設計を手掛ける株式会社チームネット(本社:東京都世田谷区、代表取締役 甲斐徹郎)とともに、2020年6月より「SANCHACO」の運営を開始しております。
■保護猫と街をつなげるクリエイティブ拠点「SANCHACO」とは
世田谷区太子堂4丁目、三軒茶屋駅徒歩5分の場所に2020年6月竣工。保護猫の譲渡を受けることを推奨するメゾネット型賃貸住宅4戸および保護猫駐在のワークスペース「neco-makers」・カフェやスナック等のレンタルスペース「猫の額」の複合型施設です。
■SANCHACO初の保護猫譲渡を実現
今回、SANCHACOの賃貸住宅に入居した住民に対して初の保護猫譲渡を実現いたしました。SANCHACOの看板猫として活躍してくれた白猫ノンちゃん(8歳♀)で、好奇心旺盛な性格から入居者の家にも度々お邪魔するといった積極的な行動によって自らの安住の場所を切り拓いた形です。
落ち着いた生活リズムを日常的に感じながら入居者とのマッチングを進めることで、これまで保護猫カフェやイベントなどでも人気のなかったシニア猫の譲渡機会を増やしていきます。
SANCHACOでは、世田谷区内の保護団体から預かりボランティアという立場で猫の一時預かりを行なっており、改正動物愛護法上の占有権は保護団体(動物取扱業者)が持ちつつ、入居者や施設利用者に対して積極的に紹介・マッチングするものです。
もちろん、保護に当たっては十分な面積の空調の効いたスペースと、入居者や近隣ボランティアによるエサやトイレの世話といった快適な環境を提供しております。
■猫の手を借りた不動産賃貸システムを広めたい
本物件はペット可・猫可のようなすでにペットを飼われている世帯向けというよりは、これまでペットを飼ったことのない、潜在的に飼養意志のある層に向けた市場創出を実現しております。
全世帯のうち20%程度存在する(※日本ペットフード協会調べ)この消極的飼養意志層に対して、様々な阻害要因を取り除いた形での賃貸住宅を提供することで、独自の価値を訴求しています。
日本ペットフード協会 全国犬猫飼育実態調査
結果として、Web媒体やTV・新聞などにも数多く採り上げられ、宣伝広告費をかけずに対象客層にマーケティングするといった手法を保護猫たちの存在を通じて実現しております。このような独自の価値を訴求する不動産が三軒茶屋や多くの街に広がることで、多様なライフスタイルを寛容できる住民主体のまちづくりへと発展すると期待しております。