もう迷わない犬・猫用サプリメントの効果と注意点を徹底解説!アンチノール・DHC・ZestyPaws

近年、さまざまな種類のペット用サプリメントが販売されており、飼い主の方々にとっては、どれを選ぶべきか迷うことも多いのではないでしょうか。
今回は、そんなペット用サプリメントについて、詳しくご紹介します。

ペット用サプリメントとは

ペットの家族化や高齢化を背景に、さまざまな種類のサプリメントが販売されています。中には、サプリメントかおやつか判断がつきにくい商品もあるため、飼い主が戸惑ってしまうのも無理はありません。

ペット用サプリメントとは、犬や猫の健康の維持を補助する「栄養補助食品」のことを指します。
具体的には、平成21年6月1日に施行された「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)において、『愛がん動物用飼料は、愛がん動物(犬・猫)の栄養に供することを目的として使用される物をいう』と定義されています。

米国では、1994年に成立したDSHEA法(Dietary Supplement Health and Education Act)において、サプリメントを「食事を補助するために用いられるたばこ以外の製品であって、栄養成分1種類以上(1:ビタミン、2:ミネラル、3:ハーブまたはその他の植物、4:アミノ酸、5:栄養を補助するために用いられる通常の栄養成分、6:上記1~5までの成分の濃縮物、代謝物、構成成分、抽出物、混合物)を含むもの」と定義し、食品と医薬品の中間的存在として位置づけています。

動物の医薬品との違い

農林水産省消費・安全局畜水産安全管理課の資料によると動物の医薬品は「動物の疾病の診断・治療・予防に使用されることが目的の物」「動物の身体の構造・機能に影響を及ぼすことが目的の物」と定義されています。

サプリメントの主な機能と用途

ペット用のサプリメントは、病気を治療・予防するものではなく、日々の食事では不足しがちな栄養成分を補うことで、ペットの健康やQOL(生活の質)の向上を助ける役割を果たします。

ペットサプリを選ぶ際は、以下の2点をチェックすると良いでしょう。

  1. 科学的根拠
  2. 継続しやすさ(嗜好性・形状)

1.科学的根拠

科学的根拠は、学会誌や臨床試験の報告で確認することができます。

例えば、プロバイオティクスの効果を研究した稲富,橋本(2013)の研究では、プロバイオティクスを犬に4週間給与した結果、抗酸化物質であるビタミンEの腸管での吸収を促進し、生体内における抗酸化力を増加させることが分かっています。

2.継続しやすさ(嗜好性・形状)

サプリメントは継続的に与える必要があるため、ペットが好んで摂取できるかが重要となります。
犬や猫に効果が認められたサプリメントでも継続的に投与することが困難であれば、栄養補助食品としての役割を果たすことができません。そのため、サプリメントの嗜好性や形状といった要素も、製品選びの上で欠かせないポイントです。

ペットにサプリメントを与える際の注意点

ペットにサプリメントを与える際は、以下の点に注意しましょう。

  1. 給与目安量を守る
  2. 人用のサプリメントを与えない
  3. 薬との併用
  4. 継続できる価格帯か

1.給与目安量を守る

ペット用サプリメントは、錠剤やカプセルタイプで、特定成分が濃縮されて含まれているため、過剰摂取をしてしまう危険性があります。与える量をきちんと守って与えるようにしましょう。

2.人用のサプリメントを与えない

ペットの家族化が進む中で、犬や猫を人と同じように考えてしまうことがあります。
しかし、人とペットでは体の仕組みや必要とされる栄養が異なります。
人間用に開発されたサプリメントの中には、犬や猫にとって有害となる成分が含まれている場合があります。ペットへの安全性が確認されていない製品を与えることは避け、必ず犬・猫専用に設計された製品を選びましょう。

3.薬との併用

サプリメントに含まれる成分の中には、薬との相互作用によって有害な作用や副作用を引き起こす可能性があるものもあります。飼育しているペットに薬が処方されている場合は、サプリメントの使用についても必ず獣医師に相談し、指示に従って与えるようにしましょう。

4.継続できる価格帯か

ペット用サプリメントの価格はさまざまで、ペットフードとは別で費用がかかるため、無理なく継続できる価格帯かつ品質の良い製品を選ぶことが大切です。

人気のサプリメントを比較

アンチノールプラス

アンチノール プラスは、多くの動物病院でも取り扱いがあり、犬や猫の関節、皮膚・被毛、心血管、腎臓、脳などの全身の健康を維持するサプリメントです。
主要成分は、PCSO-524という91種類にも及ぶ脂肪酸を含む脂質の集合体で、オメガ-3脂肪酸のEPAやDHAをはじめ、希少なフラン脂肪酸などの豊富な種類の脂肪酸が含まれています。シリーズ累計720万個の販売実績がある製品です。

✓ 気になる点
・カプセルタイプのため、与え方に工夫が必要
・価格がやや高め

✓ 商品例
商品:アンチノールプラス
原材料:オリーブオイル、EAB-277(海洋性脂質:モエギイガイ抽出脂肪酸PCSO-524+クリルオイル)酸化防止剤(d-α-トコフェロール(ビタミンE))カプセル(牛由来ゼラチン、グリセリン、加工でん粉)
60粒:7,227円(税込)
1粒あたりの価格:120円

✓ 給与量
10kg未満:最初の15日間 毎日2粒、16日間以降 毎日1粒
10~20kg以上:最初の15日間 毎日4粒、16日間以降 毎日2粒

✓ 例:7kgのわんちゃんに給与した場合
最初の15日間:240円(2粒)
16日間以降:120円(1粒)
1ヶ月(30日) :5,400円
2ヶ月目以降:3,600円/月

DHCペット用サプリメント

DHCの商品は、ラインナップが豊富で、さまざまな健康ニーズに対応した製品が揃っています。また、一部商品には、人が食べられる素材が用いられているのも特徴です。
厳選された原材料を使用し、医薬品レベルの管理基準に準拠した日本国内の工場で製造されています。安全性が確認されていない産地の原料は使用しないという「DHCの安全基準」を独自に設置し、製品に関する不安や疑問に対応するための電話相談窓口も設けられており、サポート体制も充実しています。

✓ 気になる点
・独自の基準を採用しているが根拠がやや不透明
・人も食べられる=犬猫に良い訳ではない
・国産商品=良い商品とは限らない

✓ 商品例
商品:DHC モエギオイル25
原材料:オリーブオイル、澱粉、超臨界二酸化炭素抽出モエギイガイ非極性脂質、グリセリン、加工澱粉、カラギナン、酸化防止剤(ビタミンE)
60粒:5,200円(税込)
1粒あたりの価格:86円

✓ 給与量
5kg未満:1粒
5~10kg未満:2粒
10~20kg未満: 3粒
20kg以上:4粒

✓ 例:7kgのわんちゃんに給与した場合
1日:172円(2粒)
1ヶ月(30日):5,160円

Zesty Paws

世界中から調達した高品質な原材料を使用し、すべてアメリカ国内で製造しています。
最新のペット臨床栄養学に基づき、実績のあるプレミアム成分を効果的なバランスで配合。 関節や肝臓、消化器、心臓の健康維持をはじめ、免疫機能のサポート、整腸作用、自律神経の調整など、目的に応じた多彩なサプリメントを選ぶことができ、星5レビューの件数は33万件を超えています。累計販売数1,200万個の販売実績がある製品です。

✓ 気になる点
・近年、本格的に日本で販売を開始したため、国内の実績が少ない
・嗜好性が良いチュアブルタイプなので与えすぎないように注意が必要

✓ 商品例
商品:プロバイオティック バイツ
原材料:有効成分:プロバイオティクス(枯草菌DE111;、ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトバチルス・プランタラム、ラクトバチルス・ブレビス、ラクトバチルス・ファーメンタム、ラクトコッカス・ラクチス)

不活性成分:ココナッツグリセリン、亜麻仁、ヒヨコマメ粉、ミックストコフェロール(保存料)、ナチュラルフレーバー(オレガノ、亜麻仁、プラム)、ナチュラルベジタブルフレーバー、パームオイル、エンドウマメ粉、パンプキン、ローズマリーエキス、サンフラワールシチン、タピオカ粉

90粒:6,710円(税込)
1粒あたりの価格:74円

✓ 給与量
体重11kg程度:1日1粒
体重35kg程度:1日2粒
体重35kg以上:1日3粒
推奨量の半分から始めて、徐々に推奨量まで増やしてください。

✓ 例:7kgのわんちゃんに給与した場合
1日:74円(1粒)
1ヶ月(30日):2,220円

編集部おすすめのペット用サプリメント

今回ご紹介した3つのサプリメントは、それぞれに特徴があり、飼育している犬や猫の状態・ライフステージに応じて最適な製品は異なります。

その中でも編集部が特におすすめするのは「Zesty Paws」です。

おすすめの理由は以下の通りです。

  • 科学的なエビデンスに基づいたプロバイオティクス商品など、機能別に専門性の高い製品が揃っている
  • 厳格な品質管理基準に基づき、アメリカで製造された信頼性の高い製品である
  • 継続しやすい価格帯である
  • 累計1,200万個以上の販売実績と、33万件を超える高評価レビュー

Zesty Pawsの商品が気になる方は、下記より詳細をご覧いただけます。


Zesty Pawsの商品が気になる方は、下記より詳細をご覧いただけます。

Zesty Paws公式サイト

まとめ

今回は、ペット用サプリメントの基本から選び方、注意点、おすすめ商品までをご紹介しました。

健康管理の一環として、犬や猫の体調や年齢に合ったサプリメントを取り入れることは、日々の生活の質(QOL)を高めることにつながります。
ぜひ、この機会にペットサプリメントを取り入れて、大切な家族の健康をサポートしてみてはいかがでしょうか。

参考文献

  • 稲富太樹夫,橋本充広(2013)「プロバイオティクスの継続給与が高齢犬に与える影響」ペット栄養学会誌
  • 古瀬充宏(2017)「栄養学からペットのサプリメントを考える」ペット栄養学会誌
  • 小沼守(2023)「免疫とサプリメント」ペット栄養学会誌
  • 農林水産省「ペットフード、サプリメントにおける医薬品的表示の考え方」

執筆:equall編集部

 
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