人間にとって、引っ越しは心躍る一大イベントではないでしょうか?しかし、犬にとって引っ越しは、ストレスがかかる大事件なのです。今回は、犬と一緒に引っ越す時の移動方法やストレスサインを紹介していきます。新居に慣れさせるための方法もあわせて解説。犬との引っ越しに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
犬の引っ越しの移動方法とは?
引っ越し時に家族の一員である犬を移動させるには、大きく分けて2つの方法があります。1つは業者に依頼する方法。もう1つは自分で運ぶ方法です。どちらにもメリットとデメリットがありますので、家族と愛犬に適した方法を選びましょう。
業者に依頼する場合
ペットの輸送が可能な引っ越し業者かペット輸送専門業者のどちらかに依頼します。いずれも通常の引っ越し費用に追加費用がかかります。一方で、犬に負担がかかりにくい方法で移動してくれるため、飼い主も安心。遠距離の引っ越しや作業の手間を減らしたい時にもおすすめです。
自分で運ぶ場合
飼い主も一緒に移動できるので、犬にとっていちばん安心できる状況かもしれません。しかし、犬が移動慣れしていないとストレスが溜まりやすい点には注意が必要です。特に長距離だと飼い主と犬、両方の負担も大きくなるので、比較的近距離の引っ越しの方が向いているかもしれません。事前に酔い止めを入手しておくと、さらに安全に移動できます。
距離や環境、犬の性格や健康状態にあわせて、より良い選択をしてください。
引っ越し後は犬の登録住所の変更手続きを
すでに犬を飼っていらっしゃる場合、現住所の市区町村に飼い犬の登録をしているかと思いますが、引越しをした場合は引越し先の市区町村への届け出が必要になります。
これは、飼い主を明確にすること、狂犬病が発生した際に迅速に対応できるようにするために大切なことですので忘れずに届け出を出しましょう。
届け出先は以下の場所になります。市区町村によって異なる場合がありますので事前に調べておくことをおすすめします!
・各市区町村の窓口
・保健所
また、各市区町村によって引越し後の申請期日も決まっているので事前に調べておきましょう。
新居は落ち着かない?ストレスサインに注目
犬にとって慣れない場所は不安が多く、新居に引っ越すことが強いストレスになる可能性があります。飼い主が愛犬のストレスサインをキャッチし、見逃さないことが重要です。ストレスサインの代表例を紹介していきますので、参考にしてくださいね。
うんちしない?トイレができなくなったケース
環境の変化に不安を覚え、今までできていたトイレができなくなってしまう場合があります。あらためてトイレトレーニングを行いましょう。いちばん戸惑いを感じているのは、犬自身。厳しく叱責せず、優しく声をかけるのがポイントです。
引っ越し前と同じトイレ配置にすることも有効。ケージのレイアウトに加えて、トイレトレーやシートも変えないほうが良いでしょう。
震える?留守番できない?落ち着かないケース
新しい環境の恐怖心や警戒心から震えてしまったり、動き回るなど落ち着きがなくなったりする犬も少なくありません。「見知らぬ場所に置いていかれた」と感じてしまい、留守番ができなくなってしまうケースも。
新しい環境に慣れるまでは、可能な限り留守番する時間を少なくしてあげて。徐々にひとりの時間を増やしていくなどのトレーニングをしていきます。しかし、仕事や学校があれば、留守番を回避できないかもしれません。そんな場合は、帰宅後にしっかりと褒めて、じゅうぶんなスキンシップをとりましょう。
夜鳴きをする、夜寝ないケースも
引っ越しによるストレスで、犬も過敏な状態。夜は不安で寝られなくなったり夜泣きをしたりするケースも。音や光など、ちょっとしたことでも吠えることが増えるかもしれません。吠え癖にならないように、対策はしっかりとしておきたいところですね。
音や目に見える物に過剰に反応するのであれば、お部屋のカーテンを閉めるのに加えて、ケージを布で覆うなどして遮断してあげると良いでしょう。不安で眠れない場合は、お気に入りのおもちゃやぬいぐるみと一緒だと安心して眠れるかもしれません。
ワンちゃんが新居に早く慣れるには?
愛犬のストレスや不安を軽減するには、飼い主の努力が不可欠。荷ほどきなどでバタバタしがちですが、愛犬のことはいつも以上に気にかけてあげましょう。
愛犬のための事前準備をしっかりと
新居に引っ越す前に愛犬のためにできることは、前もって済ませておきましょう。引っ越し後にストレスから体調を崩す可能性も考えられるため、近所の動物病院をチェックしておくのはマスト。ワンちゃんに持病があるのであれば、早めに通院するのが良いでしょう。
一緒にいる時間を増やそう
犬にとって重要なのは飼い主との時間です。特に引っ越し後の不安な状況では何より安心できるでしょう。できるだけ一緒に過ごし、スキンシップをとりましょう。
また積極的に散歩に行くのも有効な手段です。犬にとって楽しみのひとつである散歩をしながら、新しい土地に慣れてもらいましょう。
お気に入りのおもちゃも一緒に引っ越そう
引っ越し後に家具や家電を新調することは珍しいことではありません。しかし、ワンちゃんが旧居で愛用していたおもちゃやベッドは新調せずに一緒に引っ越してあげるのがおすすめです。
犬は自分のニオイが付いた物に安心感を得るので、不安の軽減に大きく役立ちます。おもちゃやベッド、トイレグッズなど前から使っていた物をそのまま引き継ぐのが良いでしょう。愛犬のグッズを新しくしたいのであれば、まずは環境に慣れてからにしてあげてください。
お部屋のレイアウトはあまり変えない
部屋のレイアウトもできるだけ変えないのがベターです。間取りが変わってしまうのは仕方がないことですが、レイアウトまで大きく変更してしまうと犬の戸惑いやストレスにつながってしまいます。
ケージやトイレの位置関係などは、引っ越し前と同じにしてあげるとストレスの緩和になります。愛用のラグなどでワンちゃんのお気に入りスペースを作ってあげると、より安心してくれるでしょう。
壁におしっこをしないようにトイレをきちんと設置
新居の壁や柱におしっこをされたら、ショックですよね。一度マーキングをすると、やめさせるのが困難です。そうならないためにも、トイレのルール作りは重要です。
紹介してきたように、旧居と同じトイレの位置にしたりアイテムをそのままにしたりすることが有効です。慣れるまで、マナーベルトやオムツを使用するのもひとつの手段となります。
まとめ
愛犬がストレスを感じない引っ越しを実現するには、飼い主の協力が必要不可欠です。ストレスサインを見逃さずに、快適な暮らしにしてあげましょう。 equall LIFEでは犬が快適に暮らせる物件やお役立ち情報を紹介していますので、参考にしてみてください。
執筆:equall編集部