アイペット損害保険株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員社長:安田敦子 以下、当社)は、犬・猫(以下、「ペット」)を亡くした経験をお持ちで、現在はペットと一緒に暮らしていない1,000名を対象に、「ペットロス*に関する調査」を実施しました。
*本リリースでは、「ペットロス」を「愛するペットを失ったことによる、悲しみや喪失感と、それに伴い生じる心身の不調」と定義しています。
調査結果概要
◆ペットを亡くした際「ペットロス」になった方は約6割、ペットロスの「自覚があった」方は7割超と、前回調査より大幅に増加。悲しみを癒すきっかけは「ペットを悼む気持ちを肯定」すること
◆亡くなったペットに後悔を感じている方は約6割、後悔なくお別れできた方の66.5%は「十分に一緒の時間を過ごすことができた」から
◆ペットを家族と捉える方は約8割、半数がペットとの生活に「学び」「楽しさや大きな喜び」を実感
調査結果
「ペットロス」という言葉を「聞いたことがある」方が65%超
「ペットロス」という言葉を聞いたことがあるかを尋ねたところ、「聞いたことがある」と回答した方が65.2%と最も多く、2017年の調査(以下、前回調査時)と比べ16.5ポイント増加しました。一方で、「聞いたことがあり、意味も知っている」と答えた方は前回調査時より10.5ポイント減少しており、「ペットロス」という言葉そのものの認知度は高まっているものの、正確な意味は把握されていない例が増えているようです。
ペットを亡くした際に「ペットロス」になった方は約6割、ペットロスの症状は多様
続いて、ペットと一緒に過ごしていたご自身や家族、同居人は「ペットロス」になったかを尋ねたところ、約6割の方が「ペットロス」になったと回答しました。
また、「ペットロス」の症状としては、「突然悲しくなり涙がとまらなくなった」(60.3%)が最多で、他にも、「疲労感や虚脱感、無気力、めまい」「眠れない」「食欲不振、過食」といった多様な症状・状態に見舞われるようです。
ペットロス、「自覚があった」は7割超と、前回調査より大幅増
また、「ペットロス」の症状・状態が現れた方の74.2%が「ペットロス」になっている自覚があったと回答しており、前回調査時と比べ27.5ポイントもの増加がみられました。「ペットロス」という言葉が浸透したことで、自身の状態が「ペットロス」によるものなのではないか、と認識するきっかけになっているのではないでしょうか。
ペットロスの症状・状態は「1か月未満」もしくは「わからない」を選択する方が多数
「ペットロス」の症状・状態がどのくらい続いたかを尋ねたところ、「1か月未満」を選択した方が23.9%と最も多くなりました。ペットを亡くした悲しみは癒えずとも、「ペットロス」の症状は落ち着いていくようです。一方で「わからない」を選択した方も2割にのぼり、ご自身でも気づかないくらいゆっくりと回復していき、気づいた時には回復していたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、「ペットロス」の持続期間は世帯人数によっても差異がみられ、世帯人数が2人以下の場合、3か月未満で「ペットロス」の症状が落ち着いた方は30.5%となった一方、世帯人数が3人以上では、46.7%が3か月未満で「ペットロス」の症状が落ち着いたと回答しました。3人以上の多人数で同居されている方が「ペットロス」の症状が続く期間が短くなる傾向がみられるようです。
悲しみを癒すきっかけとなるのは、「ペットを悼む気持ちを肯定」すること
ペットを亡くした悲しみを癒すきっかけとなった出来事として、43.5%(複数回答)が「ペットを悼む気持ちを肯定する」を選択しており、ペットの死を悼み、悲しみを肯定することで乗り越えようとされる方が多いようです。
また、前回調査時と比べ増加したのは、「ペットの遺品を整理する」と「家族や友人など犬・猫とお別れした経験を持つ人と悲しみを共有する」でした。特に「家族や友人など犬・猫とお別れした経験を持つ人と悲しみを共有する」についてはほぼ倍増しており、家族や大切な人とペットが紡いだ「絆」がその経験を緩和することに貢献しているのかもしれません
自由回答では「時間の経過が一番の解決方法」といった時間が経つのを待つという回答が複数寄せられたほか、「悲しみすぎると成仏できなくなる」「亡くなった悲しみよりも幸せだった多くの時間を覚えておくことに重きをおいた」といった回答がみられました。
ペットとの別れに後悔を感じている方は約6割、ペットと一緒の時間の過ごし方などに後悔
亡くなったペットに対して、後悔したこと/後悔していることはあるか尋ねたところ、約6割の方が「後悔していることがある」と回答しました。
その理由としては、「もっと何かできたのではという漠然とした思い」「一緒の時間の過ごし方」が上位となり、約半数(複数選択)が選択する結果となりました。自由回答では「家族との治療方針について」「安楽死の選択」「自分のミスで怪我をさせた事」といった記述がみられ、ペットが亡くなる原因となった病気やケガに関する後悔や、治療に関する後悔を抱えている方もいらっしゃいました。
ペットと後悔なくお別れできた方の66.5%は「十分に一緒の時間を過ごすことができた」から
一方で「後悔していることがない」を選択した方に、その理由を尋ねたところ、「十分に一緒の時間を過ごすことができたため」(66.5%)が最多で、後悔なくペットを看取るためには一緒に過ごす時間が重要であるようです。次いで「老衰で安らかに亡くなったため」(38.7%)が選ばれ、病気やケガと異なり、天寿を全うしたと受け止めることができたのかもしれません。
ペットは「家族」と捉える方が約8割、ペットとの暮らしは「学び」や「大きな喜び」のあるもの
あなたにとってペットはどのような存在だったかを尋ねたところ、77.5%の方がペットを大切な家族と捉えていました。
また、ペットと一緒に暮らすことで得られた経験や気づきとして「命の尊さ」「楽しさや大きな喜び」を知ったと答えている方が約半数(複数回答)となりました。家族の一員である大切なペットを亡くす悲しみはとても大きいものですが、ペットと過ごす時間の中で得られる学びや喜びも大きいものであることが伺えます。
また、「機会があればペットと一緒に暮らしてみたいと思うか」との問いに対して、ペットを亡くす悲しみを知った方でも、約7割の方が「機会があればペットと一緒に暮らしてみたい」と回答しているところからも、ペットと過ごす時間の尊さを窺い知ることができます。
ペットと過ごすことで得られる学びや思い出、喜びはとても大きなものとなっているようで、「ペットは家族」と答えた方が多数を占めていたことからも、ペットと人の絆の強さが感じられました。ペットとの別れは辛いことですが、残念ながら避けては通れません。今回の調査では、後悔のない別れをすることができた方の約7割が「十分に一緒の時間を過ごすことができたため」だと回答しました。ペットと共に健やかに過ごせる時こそ、一緒に過ごす時間を十分にとることを心掛けるとともに、病気やケガへの備えを万全にし、皆さまの大切な家族であるペットの生涯とその健やかな暮らしが少しでも後悔なく続くよう、ペットと過ごす時間を充実したものにしていただければ幸いです。
アイペットでは今後も、ペット保険の提供を通じ、「ペットと人とが共に健やかに暮らせる社会」を目指して、より一層の努力を続けてまいります。
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調査概要
調査対象:犬・猫を亡くした経験をお持ちで、現在はペットと一緒に暮らしていない男女1,000名
調査期間:2023年9月5日~8日
調査方法:インターネットによるアンケートを実施
参照元:PR TIMES
執筆:equall編集部