ただし、この研究は一部の製品と手作り食を測定した発表で、すべての犬用フードや魚を使った食事を評価したものではありません。特定の商品が危険だと示すものでもありません。この記事では、結果を過度に一般化せず、食事を見直すときの考え方を整理します。
- 調査では、魚類を主なタンパク質源にした一般食・おやつ・手作り食を分析した
- 測定した一般食3製品中2製品、おやつ2製品すべてでAAFCO基準を上回った
- この結果だけで、個別商品の安全性や犬の健康影響は判断できない
- 食事管理中の犬は、自己判断で手作り食やおやつを増減しない
研究で測定されたこと
この研究は、魚類を主なタンパク質源とした犬の食事について、ビタミンDの含有量を定量分析しました。対象には、一般食3製品、おやつ2製品、鮭のみをタンパク質源にした手作り食が含まれます。
| 対象 | 研究で報告された結果 |
|---|---|
| 一般食 | 3製品中2製品でAAFCOの養分基準を上回った |
| おやつ | 2製品中2製品でAAFCOの養分基準を上回った |
| 鮭のみを使った手作り食 | AAFCOの養分基準を上回った |
ビタミンDは脂溶性ビタミンの一つです。研究の要旨では、過剰摂取により多飲多尿、嘔吐、流涎、食欲減退などが起こることや、高濃度の曝露では腎機能障害が報告されていることに触れています。
この研究だけでは決められないこと
研究で分析されたのは限られた製品数と特定の手作り食です。犬が実際にどの程度をどの期間食べたか、ほかの食事とどう組み合わせたか、健康にどのような影響が出たかは、この発表だけでは分かりません。
そのため、魚を使ったドッグフードやおやつを一律に避ける必要はありません。製品を自己判断で危険と決めつけたり、主食を急に手作り食へ切り替えたりせず、食事全体で考えることが必要です。
食事を見直すときの3つの確認
参考資料
- 辻本綾子・辻本義和(2026)「イヌの食事におけるビタミンDの定量分析」『ペット栄養学会誌』29巻Suppl号、suppl_47-suppl_48
- 農林水産省「ペットフードの安全関係(ペットフード安全法)」


































