毎日の仕事や勉強で「疲れが取れない」「休憩しても体がだるい」と感じていませんか。実は、ただ座って休むよりも、犬と遊ぶほうが質の高い休息になることが、最新の研究で明らかになりました。
今回は、「大型犬とのふれあいによる疲労低減効果」に関する論文をもとに、アニマルセラピーがもたらす驚きの効果を解説します。「癒やし」の正体を科学的に紐解いていきましょう。
目次
犬とのふれあいは「活力」を生む休息
先に結論をお伝えします。実験の結果、大型犬と30分間ふれあうことは、単なる休憩(座って休む)に比べて、以下の点で優れていることが分かりました。
- 疲労感(ぐったりした感じ)が大幅に減る
- 眠気やダルさが解消され、頭がスッキリする
- 「癒やし」だけでなく、次の活動への「やる気」が湧く
ただの休憩では逆に「ダルさ」が増してしまうことがありますが、犬との時間はこのダルさを防ぎ、リフレッシュ効果が非常に高いことが実証されています。
この実験では、参加者を2つの条件に分けて、その後の疲労度の変化を比較しました。
- セラピー犬条件:大型犬と30分間自由にふれあう(撫でる、抱きつく、話しかける等)
- 待機条件:静かな部屋で30分間、椅子に座って休憩する(スマホ等は使用可だが、運動や課題は禁止)
疲労回復効果の3つの検証結果
研究では、3つの異なる指標を使って疲れの変化を測定しました。それぞれの結果を見ていきましょう。
1. 脳の疲れ(フリッカー値)への効果
結果:どちらも回復した
フリッカー値とは、点滅する光を見分けられる速度を測るもので、脳や目の疲れの指標です。実験の結果、犬と遊んだ場合でも、ただ休憩した場合でも、数値は同じように回復しました。つまり、脳の機能的な疲れをとるだけなら、静かな休憩でも効果はあるということです。
2. 主観的な「疲れた感覚」(VAS検査)
結果:犬と遊んだほうが圧倒的に回復した
「今、どれくらい疲れていますか?」という感覚を線の上に記入してもらったところ、大きな差が出ました。
- 犬とふれあった条件:疲労感が劇的に下がった
- ただ休憩した条件:疲労感はほとんど変わらなかった
「休んだはずなのに、なんか疲れてる」という経験は、この結果そのものです。犬とのふれあいは、気分的な疲れを強力に吹き飛ばしてくれます。
3. 具体的な不調(自覚症しらべ)
結果:休憩だけのグループは逆に「ダルさ」が増加した
ここが最も興味深い点です。「眠気」「ダルさ」「ぼんやり感」などの具体的な症状を比較しました。
| 項目 | 犬とふれあった場合 | ただ休憩した場合 |
|---|---|---|
| 眠気 | 減った | 変化なし |
| 不快感 | 減った | 逆に増えた |
| ダルさ | 減った | 逆に増えた |
| ぼやけ感 | 減った | 逆に増えた |
ただ座って30分過ごすと、退屈や気だるさから「ダルさ(倦怠感)」や「頭がぼーっとする感じ」が増してしまうことが分かりました。一方、犬とふれあうと、リラックスしつつも適度な刺激があり、これらの不調が解消されました。
なぜ犬とのふれあいが効果的なのか?
この研究では、「癒やし」には2種類あると考察されています。
- 鎮静的癒やし:心が落ち着く、リラックスする効果。緊張を解くものです。
- 覚醒的癒やし:活力が湧く、元気になる効果。エネルギーを取り戻すものです。
単なる休憩は「鎮静」の効果しかありませんが、犬とのふれあいは「鎮静」と「覚醒」の両方の効果を持っています。犬の温かさに触れてホッとする(鎮静)と同時に、犬の反応を楽しんだり動いたりすることで気分が高揚する(覚醒)。このバランスが、質の高い疲労回復につながっているのです。
忙しい現代人にこそ必要な「アクティブな休息」
仕事や勉強の合間に、「ただ座ってスマホを見る」だけの休憩をしていませんか?この研究結果から分かることは、完全に動きを止めるよりも、動物とふれあうなどの「適度な情緒的刺激」を取り入れたほうが、その後の集中力や生産性が高まる可能性が高いということです。
これからの休憩の質を変えるポイント
- 短時間(30分程度)でも効果は絶大
- ペットがいる人は、疲れた時こそ積極的に遊ぶ
- ペットがいない人は、動物カフェなどを活用するのも手
まとめ
大型犬とのふれあいが持つパワーが科学的に裏付けられました。
- 脳の疲れ(フリッカー値)は、休憩でも犬とのふれあいでも回復する
- 気分の疲れ(疲労感VAS)は、犬とふれあうことで劇的に改善する
- 単なる休憩は「ダルさ」や「ぼんやり感」を招くリスクがある
- 犬との時間は、リラックス(鎮静)とやる気アップ(覚醒)を同時にもたらす
もしあなたが「休んでも疲れが抜けない」と悩んでいるなら、それは「心の栄養」と「適度な刺激」が不足しているからかもしれません。次の週末は、犬とふれあえる場所に出かけてみてはいかがでしょうか。その「モフモフ」には、エナジードリンク以上の回復効果があるはずです。
参考文献:大型犬とのふれあいによる疲労低減効果 ―セラピー犬とのふれあいによる癒し効果―
執筆:equallLIFE編集部
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