名前:吉川 友嗣
勤務先:ラック産業株式会社
Q. 吉川さんの現在のお仕事について教えてください。
ラック産業は、奈良県に拠点を置く繊維メーカーです。確かな縫製技術と高品質なモノづくりをモットーに、国内外のアパレルブランドのOEM・ODM生産を長年手掛けております。
糸の開発から生地の編み立て、製品化までを一貫して行う生産体制により、これまでにない機能性と着心地を両立した製品を数多く生み出してきました。
Q.ペットに関するお仕事を始めたきっかけを教えてください。
「お腹の弱い子に着せられる腹巻きはありませんか?」そんな切実な飼い主の声が、私たちにとっての原点でした。
大切な家族であるペットが少しでも快適に、そして健康に過ごせるように。そんな想いから、私たちは人間用で培った素材と技術を活かし、ペット用の腹巻きを開発しました。
いまではお腹の冷えを守るだけでなく、抜け毛の飛散防止や炎症を起こした皮膚を守るケアウェアとして、さまざまなアイテムへと展開を広げています。
一枚の服が、飼い主とペットに“安心”を届けられること。それが私たちがペット用事業を続ける何よりの原動力になっています。

Q.貴社の商品・サービスについて教えてください。
当社が開発した「Panfree®」は、縦・横・斜めに200%伸びる独自のストレッチ素材を使っているのが特徴です。
シニア犬や術後の犬でも簡単に着脱でき、体をやさしく包むことでお腹の冷えや抜け毛の飛散防止、炎症を起こした皮膚の保護などに役立ちます。

また、素材にシルクや和紙糸を組み合わせることで、吸湿性・速乾性・抗菌性・UVカットなどの機能を持ち、「室内冷え」対策にも最適です。
最近では、飼い主と“おそろい”で着られる人間用ウェアも展開し、家族の一員としてのペットとのつながりを楽しめる商品に広がっています。


Q. 吉川 さんの今後の展望についてお聞かせください。
ペット市場では高齢化や健康志向が進んでおり、「長生きしてほしい」「健康を守りたい」という飼い主の願いに応える製品が求められています。
私たちは、ペットの健康を支える“ケアウェア”という新しい分野を切り拓いていきたいと考えています。今後は、獣医師の先生と連携し、より飼い主の方に求められる商品開発を進めていきます。また、人間用も含めた「ケアする衣服=服で手当てをする」というブランド思想のもと、ペットと人の両方をやさしく包むブランドとして認知を広げ、国内外での展開を強化していきます。
Q.最後に、読者に向けてペットと生活する上でのアドバイスをお願いします。
ペットと快適に暮らすためには「食・住・ケア」のバランスが重要です。特に四季のある日本では、季節ごとに体調を崩しやすい要因が変わるため、それぞれに合ったケアを心がけることが安心につながります。
春夏のケア
気温上昇とともに、汗や皮脂による皮膚トラブルや、紫外線ダメージが増える季節です。通気性・吸湿性の良い服を選んであげたり、UVカット機能のあるウェアを活用することで、快適さと健康を守ることができます。
秋冬のケア
冷え込みや乾燥が強まり、床からの冷気や暖房による乾燥で不調が出やすくなります。保温性と通気性を兼ね備えた服を取り入れれば、冷えや抜け毛の飛散を防ぎ、皮膚の保護にもつながります。お散歩時には防寒に加えて、冬でも降り注ぐ紫外線から肌を守り、アスファルトの冷えや雪道から足を保護することも大切です。服や生活環境でケアしてあげることが、寒い季節を健やかに乗り越える秘訣だと思います。

■プロフィール
名前:吉川 友嗣
勤務先:ラック産業株式会社
会社・商品・サービスの魅力を伝えませんか?
公式LINE





































