- 調査対象の68品目では、法定表示項目はほぼすべて確認された
- 製造地・製造年月日は任意表示で、ラベルだけでは分からない商品もある
- アレルゲンの有無は、現行表示だけで判断しにくいと研究で指摘された
- 食事管理中の猫は、自己判断で切り替えず獣医師に相談する
研究で確認された猫用フード表示の実態
本調査では、市販のキャットフード68品目を購入し、愛玩動物用飼料の安全性確保に関する法律に基づく表示、任意表示、原材料構成、アレルゲンに関する情報を調べました。
研究の要旨によると、名称や原材料名などの法定表示事項はほぼ100%で確認されました。一方、製造地と製造年月日は任意表示であり、表示率は低かったと報告されています。原材料は魚類や鶏肉を中心とする複合的な構成が多く、研究では、現行の表示だけでアレルゲンの有無を飼い主が判断することは難しいとまとめています。
| ラベルで確認する項目 | 考え方 |
|---|---|
| 名称・原材料名・賞味期限 | 販売用の犬猫用ペットフードでは表示基準の対象です。購入前に製品ごとに確認します。 |
| 原産国・事業者名と住所 | 製品を特定し、問い合わせ先を確認するための情報です。 |
| 製造地・製造年月日 | 研究では任意表示として扱われ、すべての商品で表示されているわけではありません。 |
| アレルゲンの有無 | 原材料欄だけでは判断が難しい場合があります。必要に応じてメーカーへ確認します。 |
法律で表示が求められる5つの項目
農林水産省の案内によると、販売用の愛玩動物用飼料には、名称、原材料名、賞味期限、製造業者・輸入業者・販売業者の氏名または名称および住所、原産国名の表示基準があります。猫用であることも分かるように表示されます。
これらは商品を選ぶための手がかりになりますが、ラベルだけでその製品が個々の猫に合うかどうかまでは判断できません。年齢、普段の食事、治療や食事管理の有無は別に確認が必要です。
購入前に飼い主が確認できること
表示からは分からないこともある
研究は68品目を対象にした表示調査で、すべての市販フードを網羅したものではありません。特定の商品が安全・不安全であること、特定の原材料が猫の症状の原因になること、健康への長期的な影響を示すものでもありません。
療法食を使用している猫、腎臓病や尿路の病気などで食事管理を受けている猫は、一般食への変更や併用を自己判断で進めないでください。食事の変更が必要かは、担当の獣医師に確認しましょう。
参考資料
- 柳川輝羽・山田文也(2026)「愛玩動物用飼料の表示の現状―ネコ用飼料の表示について―」『動物看護』31巻2号、N5-N8
- 農林水産省「ペットフードの安全関係(ペットフード安全法)」
- 農林水産省「表示基準」


































